【大学生講師】大手個別指導塾講師がブラックバイトである理由とその実態

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塾講師がブラックバイトだということが結構ニュースで話題になってきています。以下の記事は東洋経済の記事です。
 
 
 
しかし、塾講師が本当にブラックバイトなのか?という疑問があるでしょう。
 
 
正直、飲食バイトやコンビニバイトと比べて立ち仕事ではないし、給料も飲食・コンビニよりも高いです。
 
塾講師のバイトの求人のところを見ても特に給料のところに目がいきますよね。1回の授業でこんなに貰えるのかと。
 
塾講師バイトを始めたことがない、もしくはやっても1〜2ヶ月くらいでやめた方は分からないかもしれませんが、個人的な感想として塾講師「バイト」はかなりブラックだと思います。
 
塾講師を生業としている個人塾は、それが仕事だし経営者兼塾長が直接教えているので、自分の裁量次第でどうにでもなりますが、バイトだと厳しい部分がいくつもあります。
 
そこで今回は塾講師がいかにブラックバイトかということを現役塾講師である僕が、かなり具体的なところまで踏み込んで語っていきたいと思います。
 
僕が体験したことも塾講師の友達から聞いたことも合わせて書きます。
 
愚痴も含むので、若干口が悪くなるかもですが、ご了承ください。笑
 
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1. 大手個別指導塾講師バイトがブラックバイトである理由と実態

 
大手塾の塾講師がいかにブラックバイトかということを教務編と事務編に分けて具体的に思ったことを書いていきたいと思います。
 

1.1 教務編

教務って、ただ教えるだけじゃないか!と思いますが、塾講師が大変な理由がいろいろあるんです。
 

1.1.1 講習に入ると、休みなしで12時間バイト

 
基本的に大手の個別指導塾の夏期講習や冬季講習は、生徒に大量に授業(コマ)を取らせるため、講師の数が足りなくなります。
 
なので、この日は一日中空いてますなんていうと命取り。
 
朝から晩まで、休みなしで授業を入れられてしまいます。
 
例えば、ある塾が1コマ90分で朝9:00〜夜21:00までだとすると、なんと8コマ休まず授業することになるのです。
 
ひどいところだと昼ごはんは授業の合間(5〜10分)にササっと食べてなんていうところもあります。
 
こんなの授業のクオリティが下がるに決まってますよね。
ただ、講師側は申し訳なくなってしまう、生徒側はちゃんと教えてもらってないと感じてしまう。
どちらにとっても不利益でしかないわけです。
授業料を儲けてる塾側は利益なんでしょうけど。
 
僕も7コマなら授業したことが有るのですが、最後の方になってくると集中力が切れてきて精神的に疲れてきます。
 
途中で授業の直前の変更、授業準備、生徒が来ない、電話対応、授業報告書など事務系作業も重なるため、まあ地獄ですよね。
 

1.1.2 他校舎へのヘルプ

 
大手だと講師が足りてない他の校舎にヘルプとして行き、授業をお願いされることがあります。
 
コンビニじゃないんだから…とは思いますが、現実にあるんですよ。
 
もちろん他校舎なので、教室のことも知らなければ生徒のことも知らないです。
なのでヘルプに行く学生講師の負担はものすごいです。
 
それよりも教えてもらう生徒がかわいそう。
中学・高校時代という大切な時間を将来のために塾に行って教えてもらうんだから担当どころかどこぞの誰か分からないヘルプで来た人に教わるのなんて時間の無駄でしかないわけですよ。
 
塾をコンビニ化しないでください。
 
人が足りてないということはその地域にその塾は必要ないということ。頼むから早く撤退してくれ。(新校舎のため人が足りない場合もありますが、ね〜…)
 

1.1.3 授業時、指導報告書の作成

 
これは以前僕のブログで記事にして他ブログでも取り上げられた記事です。
 
 
基本的に講師は授業中に、親に渡す指導報告書(授業をきちんとやりましたよという証明)と、次授業する講師に向けて書く引継書よ2種類を書きます。
塾によってはカーボン紙になっていて、2種類を同時に書くことができるところもあります。
 
詳しいことは上に紹介した記事にあるので、ここでは省略しますが、授業時間は指導報告書に時間を取られることが多いです。
 

1.1.4 カリキュラムの作成

 
担当の生徒のカリキュラム作成ならまだ分かりますが、担当制の塾で担当じゃない生徒のカリキュラム作成を無給でやらされることがあります。
 
室長が講師にランダムに生徒を割り振り、夏期講習のカリキュラムいついつまでに作ってきてね〜と言うのです。
そこで提案する授業コマ数を決定したりするのです。
 
給料を出すというのなら分かりますよ。明らかに授業外の時間で作成しないと出来ませんからね。
 
室長が作成するところが多いと思うので、あまり当てはまらない塾も多いとは思いますが、こういったひどい塾もあるのです。
 

1.1.5 授業準備で早く来ても無給

 
これはほとんどの塾がそうだと思いますが、授業準備で早く来ても給料はその分支払われることはありません。
 
担当の子を持つときは常に分かってる状態なので良いのですが、担当じゃない子を持たされた時にはまず生徒の状況確認、どの教材を使うかなどを授業前に早く来て把握しなければなりません。
 
ひどいと授業する直前に生徒の変更があり、しかも担当じゃない子を急に持つことになる場合でこういうときは前回どこやってたんだっけ?なんて話をしながら授業しなくてはならないので本当に生徒に申し訳ない気持ちでいっぱいになります。
 
実質的な時給が下がるのはこの授業準備に時間がかかることがあるためです。
 
もうどこの塾もそうなので、言っても仕方ありませんが、授業準備の時間も給料は支払われるべきなんじゃないかなーと個人的には思っています。
 

1.1.6 直前の授業変更

 
これまで結構言ってきてはいますが、授業の日を選べるという個別指導塾の特性上、授業する直前に生徒が来れなくなって違う生徒を持つことになったり、塾に早めに来て授業準備までキチンとして待機していたのに生徒が来なくてそもそも授業が無くなってしまったりなんてことが多々あります。
 
直前で違う生徒になった場合は急いで違う生徒を確認して授業準備を急いでしなくてはなりません。
 
授業がなくなってしまった場合にはもちろん授業していないわけですから給料が支払われることはありません。
 
欠席連絡が無く生徒が途中で来るかもしれない場合なんて最悪ですよ。その時間拘束され、給料が出ないわけですからね。
 

1.1.7 担当制じゃないのに責任取らされる

 
担当制じゃない塾では、生徒のテストの点が悪いとテストの直前に授業した講師や生徒が分かりにくかった〜なんていう講師が生徒の親や室長に責められます。
 
もっときちんと授業しろ!とかなんで成績が上がんないんだ!お前のせいだ!というように。
 
1.1.6までで言ってきたように、講師は教えるだけではなく、いろいろな事のせいで消耗しきっています。その上さらにこんなことまで言われてしまったら鬱になってしまう気持ちも分かりますね。
 
もちろん、講師が悪い部分もあるのは分かりますが、
そもそも担当制じゃないから意識も低くなるわけで…担当制にすれば幾分かマシにはなるんじゃないかな?とは思います。
 

1.1.8 担当制であっても…

 
担当制が確立されている塾でもその子が夏期講習を80コマなどものすごい量を取った場合、担当はあなたなのでその授業に入るのは全て自分です。
 
夏期講習80コマ分自分が入るとなると、大変ですよね。
そんなに入れないというなら他の講師に何コマか回すことになります。
自分の引き継ぎにきちんと応えてくれる講師なら良いのですが、たまに担当である自分や室長に相談もせずにトンチンカンな所を授業していたりします。
 
非常にストレスがたまりますね。
 
さらに夏期講習を終えてすぐのテストで成績が良くなかった場合に授業履歴を見て、室長や保護者の方になんでこんなところやってんだ!話が違うぞ!と言われたらもうお手上げです。
 

1.2 事務編

室長は本部に行っていたり、その他の仕事で塾にいない場合があるのでその時はその場にいるバイトの塾講師が事務をやる必要があります。
 
しかも授業中にです。
 
事務なんてバイトを雇えば良いじゃないか!と思うかもしれませんが、大手個別指導塾は人件費を抑えたいので、その場にいる講師にやらせるのです。もちろん無給で。
 

1.2.1 電話対応

 
室長がいる時にはもちろん、室長が電話に出ますが、外出していたり、面談に入っていたり、もうすでに帰宅して待っている場合には近くにいる学生講師が電話に出なければなりません。
 
しかし、初めの講師研修の時に電話対応の研修なんて受けませんし、学生は電話対応は苦手な人が多いので、電話に出たくないのです。
 
いやいや、教室に掛かってくる電話なんだから出るの当たり前じゃね?とか思うかもしれませんが、
 
授業中に電話対応をしなくてはならないケースがほとんどなので、電話がかかってきたら授業そっちのけで電話に出なくてはなりません。
 
で、あとでごめんね〜と言いながらまた授業に戻るのです。生徒に非常に申し訳ない。
 
だから事務仕事をする人を雇ってくれないと僕達講師の授業が成り立たなくなると思うのですが大手個別指導塾は人件費を極力下げたいので事務を雇うなんてもってのほかなんですよ。…。
 

1.2.2 ゴミ出し

 
ゴミ出しも基本的に講師の仕事です。
ゴミ出しの日を把握して、その日の授業終わりに講師の人たちみんなでゴミ出しをします。
 
ゴミ出しをしたくないから早く授業を終わらせて授業を適当に流してさっさと帰る講師がいますが、最低です。
 
そうなると真面目に授業して、延長までして生徒のことを熱心に教えている講師がその後のゴミ出しもしなければならないという状態になります。
 
真面目な講師がバカを見るなんて最悪ですね。
 
ゴミ出しを例に挙げましたが、
まあ正直、講師がゴミ出しをする理由も分からなくはありません。
教室を使わせていただいているわけですし、教室の美化のために講師一同がやるべきなのはもっともらしいことだと思います。
 
ただ、ゴミ出しをしたくないからといって抜け駆けをしようとする講師が多いので非常に残念ですね。
 

1.2.3 塾の施錠、開け閉め

 
塾の開け閉めを担当するのも講師の仕事です。
室長は朝、本部で会議があったり、土日など社員が祝日の日に授業をする場合には室長が教室にいないため、講師が開け閉めをしなければなりません。
 
また、この時間まで開いてるよと室長がアナウンスしたりしますので、自分の担当する生徒の授業が終わったらその時間までは教室にいて自習が終わるのを見守らなければなりません。
 
で、もちろん無給で。
まあサビ残なわけです。
 

1.2.4 面談対応

 
保護者との面談にも臨まなくてはならない場合があります。
個別指導塾では基本的に面談は室長が行って、あとで担当講師にフィードバックするような感じなのですが、生徒の保護者が担当講師との面談を望むなら室長はそうします。
 
室長、生徒、保護者の三者面談のところに講師が入ることが多いのですが、面談は基本的に授業時間中に行うことが多いので、生徒に問題を解かせるなど対応をして、室長と共に面談に臨むことになります。
 
このように授業以外の対応が多いので病む人が多いのもわからなくはありません。
 

1.2.5 来客対応

 
室長がいない場合、チラシを見て来ました〜というような新規の保護者様が来た場合にも対応しなくてはなりません。
 
しかもそういうときは、必ずと言って良いほど授業中であることがほとんどですので電話対応の時のように生徒を待たせて対応しなくてはなりません。
 
電話、来客、面談などの事務がかさむともちろん授業に集中しづらくなるわけで…、ごめんね〜と言いながら授業するのが本当にツライですね。
 

1.2.6 導入したい教材は自費で買わされる

 
基本的には自費で買わされるなんてないですが、ひどいところだと生徒のために欲しい教材を買いたいと言うと、自分で買ってと言われる塾もあるようです。
 
ひどいですね…
 

1.2.7 給料は講師を何年続けても変わらない

 
これだけのことをしても給料は昇給しません。一定です。
だいたい個別指導塾講師の相場は1コマ(90分授業)で1500〜2000円ほどですかね。
 
 
教務編でも言ったように、授業前や授業後にもやることがたくさんあるので、実質的な時給はもっと低いと思います。
 
そりゃ、やってきたことを正当に評価してもらえなければ嫌になって辞めてしまうのも当たり前。
 
辞められるならまだ良いですが…ね。
 
 
生徒の成績が上がらないことを講師に押し付けて、君の生徒の成績が上がらないのに辞めてしまうのか?責任を感じないのか?と問い詰めて辞めさせない塾もあるようです。
 
そんなこと言われたら、辞めようにもやめれないですよね。
 
生徒のために一生懸命教えようとしている有望な学生講師の芽を摘まないでください。
 

1.2.8 事務を手伝ってくれる講師がいない

 
こういった事務系作業を手伝ってくれる講師がいない塾はたいへんです。
 
1.2.7でも述べたようにその分、給料が上がるわけでもなく、リーダー講師という名目でサビ残としてやらされるのです。
 
他の講師は授業が終わったら事務系作業やりたくないからさっさと帰ってしまうわけです。
 
そんな他の講師と給料は全く変わらないんですよ?
 
室長はというと、事務のこと全部分かってるリーダー講師に任せれば大丈夫だから良いやという考えになっています。
 

2. 終わりに

 
塾講師はブラックバイトというタイトルでしたが、僕の愚痴がけっこう多めになってしまいました。笑
すみません。
 
たとえば、教師を目指す学生が将来のためによく塾講師のバイトを始めるなんてことがよくありますが、このように塾講師バイトがブラックであるがゆえに潰されてしますケースが少なくないのです。
 
お願いだから教育と真面目に向き合おうと考えてる塾講師・教師の卵を潰さないで欲しい。
 
世にはびこるブラックな塾に言いたいのはまずは上記に挙げたあり得ない労働環境をひとつひとつ整えて欲しいということです。
 
これを見た保護者や生徒、講師の方々が、考えてくれるキッカケの一つになれば良いなと思います。
 
もちろんですが、優良な塾もあり、素晴らしい講師もいて上記のようなことをしなくても生徒のことをしっかり考えて成績を上げてくれる塾はあるので、塾講師・生徒は自分の頭で考えて働く・通う塾を決めるようにしましょう。
 
そして頼むからもうちょっと塾講師の待遇を良くして欲しい、切に願っています。
 
個別指導塾の悪いところだけつらつら述べてきましたが、悪いことばかりではありません。
 
 
生徒と二人三脚で成績向上・志望校合格に向けてがんばり、達成した時は、一人で成し遂げた時の数倍は嬉しいものです。