2016年神奈川県公立高校入試「理科」の攻略法とコツ

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今年の2017年版の理科の攻略法とコツはこちら。
 
 
 

前回の数学の記事に引き続き、2年前ほどから急激に難化してきている神奈川県立入試の「理科」の攻略法について書いていこうと思います。

その前に今回の記事で用いた2015年度、2014年度の神奈川県立高校入試の5科目の平均点と正答率の資料を載せておきます。

2015年度 神奈川県公立高校入試の学力検査の結果
2014年度 神奈川県公立高校入試の学力検査の結果

いろんな所で言われてたり書かれたりしていることですが、そんなに難しいか?笑
というのが僕の率直な感想で、ちょっと考えれば分かる問題、文章をきちんと読めば分かる問題、本質を理解していればできる問題の3パターンくらいしかないように思います。

昨年度の問題で見ると、難しい問題を除いても8~90点は取れる問題構成となっているような気がします。

なのにできないということは、受験者のレベルがまだまだ難化している入試のレベルに追い付いていっていないということですね。

うちの塾でも理科が苦手な子は非常に多いです。

この難化傾向はずっと続くと思われるので、理科が得意な子は他の受験生との差を広げるチャンスになっています。
逆に中位・下位の子たちはみんな点数が取れないので差が付きづらくもなっています。

また、中学理科の勉強法についての記事をアップしましたのでこちらもどうぞ。

→ 神奈川県公立高校入試の理科の点数が面白いように伸びていく勉強法

まずは神奈川県立高校入試の理科の構成を見てみましょう。

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1. 神奈川県立高校入試「理科」の問題構成

入試の理科の問題構成は指導要領変更前も後もあまり変わっておらず、以下のような構成となっています。

問1 物理 一問一答 (合計12点)
問2 化学 一問一答 (合計12点)
問3 生物 一問一答 (合計12点)
問4 地学 一問一答 (合計12点)
問5 物理 テーマ問題 (合計約13点)
問6 化学 テーマ問題 (合計約13点)
問7 生物 テーマ問題 (合計約13点)
問8 地学 テーマ問題 (合計約13点) 
合計100点

特徴としては、
問5~8はテーマ問題なので、来年どの分野が出るのか予想しやすい。

問1~4は一問一答問題ですが、どの分野もまんべんなく出題される、つまり来年はここが出る!などということはないので広く学習しておくべきです。
昨年度ではさらに問1~4すべて3問構成だったのが4問になった問もありました。

構成は変わらないのですが、最近の傾向として、

・一問一答で記号選択問題であった問1~4で普通の計算問題を出すようになった。(しかもわりと難しめ)
・問1~4で知識問題だけでなく、データ読み取り問題も出てきた。
・問5~8では記述やグラフを書かせてくるようになった。

というようになりました。
これらの傾向がここ2年での神奈川県立高校入試の理科の難化の最大の要因となっています。

物理・化学・生物・地学と大きく分類しましたが、具体的には以下の内容です。
基本的すぎてすみません笑

  中1 中2 中3
物理 光・音・圧力 電流・磁界 運動とエネルギー
化学 物質の性質 化学反応と計算 イオン・中和
生物 植物 人体・動物 遺伝
地学 火山・地震・地層 気象 天体

これら4つの分類で話していこうと思います。
また、基本的には難化した「と言われている」2015,2014年度入試理科の話をしようと思います。

2. 神奈川県立入高校試「物理」の攻略法

問5で問われている物理のテーマ問題から話を進めていこうと思います。

ここ数年の問5の問題は以下のようなテーマとなっていました。

2015年度 運動とエネルギー、電流・磁界の混合問題
2014年度 運動とエネルギー、浮力
2013年度 電流
2012年度 運動とエネルギー
2011年度 電流・磁界
2010年度 光・凸レンズ

このように、電流→運動とエネルギーが交互に出るような傾向となっています。
光・凸レンズの問題は2010年度以降、最近の問5では全く出ていません。

しかし、昨年度の問題で今まで交互に出ていた電流と運動とエネルギーが混合して出る問題となりました。
具体的にいうと、(イ)(ウ)の問題は斜面方向に受ける力を求める計算問題と記述問題でした。
それぞれ、正答率は1.8%、3.9%と異常な低さとなっています。
これらは知識をうまく活用する問題です。

(ア)の抵抗のつなぎ方を選ぶ問題もただ基本問題だけやっていればできるような問題ではありませんでした。

なので、物理を攻略する際に必要なことは、

・公式を覚えるだけでなく、その意味をしっかりと理解する

ということです。

理科ができない子は公式=暗記と思っている人が非常に多いです。
公式は暗記しただけではもちろん実践で使えるはずがありません。
いろんな問題に公式を使ってみて、また公式の中身もしっかり理解することが大事です。

たとえば、圧力で考えると、面積が小さくなる→圧力は大きくなる
ですよね?
それは覚えるものでなく、圧力の公式からかんたんに導けるものです。

面積が小さくなる→圧力の公式の分母が小さくなる→つまり、圧力は大きくなる

というように公式を活用することをしないと、いつまでたっても入試問題は解けるようになりません。

・基本的な知識を直接問う問題だけでなく応用問題も解く

明らかに問5は難化してきており、また問1の一問一答問題でも難しめな計算問題が出てきています。(2015年度 問1(エ)や2014年度 問1(ウ)など)
2015年度 問1(エ)の正答率は5.5%と問1の中でも極めて低い数字となっています。

こういった問題を解けるようになるには、いつまでたってもオームの法則をあてはめるだけの基本問題ばかりやってもできるようになりません。基本はもちろん大事ですが、ある程度できるようになったら、応用問題もやるべきです。

でないと難化傾向にある神奈川県の物理の問題に対応することは絶対にできないでしょう。

特に物理は暗記ではない、自分で手を動かして考えてみるということを心に留めておくようにしましょう。

また、今までの傾向を見ると運動とエネルギー、電流・磁界が順番に出題されていたので、2015年度は電流・磁界が出るだろうと予想していたのですが、予想に反し、まさかの混合問題が出てしまいました。

なので、今年の入試(2016年度)もおそらく運動とエネルギー、電流・磁界、光・音・圧力のどれか2つが混合した問題が出題されると思われます。

前の神奈川県立入試のように、傾向を予想して今年は電流!来年は運動とエネルギー!みたいなことができなくなってしまいました。(まあヤマはるのも悪いのですが…笑)

最後に物理についてまとめると、まんべんなく3つの分野に関して理解を深めておくべきでしょう。

3. 神奈川県立高校入試「化学」の攻略法

化学は問2と問6の部分になっています。
問2では2015,2014年度の両方の最後の問題で計算問題が出るようになりました。

特に2014年度の問2(ウ)は時間内に計算するのは大変だったでしょう。

しかし、その他の問2の問題は難しくはありません。むしろかんたんです。
中1,中2の化学が多く、基本を暗記していれば解ける問題ばかりです。

問6に関しては、実験から考えられることを問う問題が増えました。
今までそういった問題に触れてこなかった子たちは壊滅したでしょうね。
ちゃんと問題文を読んで何の現象が起こっているのかを理解する能力が必要となってきます。

いつも思うのですが、理科で問題文を軽視する人が多すぎます。

理科の問題文には特に問題を解くのに重要なワードが色々ちりばめられています。
知識を活用する問題、得られた結果を分析して解釈する問題などが増えてきた神奈川県立高校入試では、今まで以上にさらに問題文を重要視する必要があるでしょう。

僕はいつも授業で入試問題を解かせるときに言うのが、

理科は国語である。

ということです。
問題文をしっかりと理解し、実験から様々なことを考察できる、そんな子が神奈川県は欲しいんです。

もちろん読み取れる能力だけではなく、そのための知識も必要です。
思考するためには知識が必要ですからね。

また、問6は最近ではイオン・中和が指導要領に増えてからそれに関する問題しか出題されていませんので、来年以降もメインはイオン・中和、それに中1,2化学を織り交ぜていくようなスタイルになるでしょう。

4. 神奈川県立高校入試「生物」の攻略法

最近の生物も暗記していれば解ける問題だけでなく、考察させる問題を増やしてきました。
生物は特に暗記って思われていますからね。
問7では化学の問題と同じく、実験からわかることや問題文から読み取れることを考えなくてはならない問題となっています。

特に2014年度 問7(オ)の問題が分かりやすいでしょう。

選択肢だけ見ればどれも正解なのですが、「実験からわかること」を選ばなくてはならないので問題文をちゃんと読まないと答えにたどり着かないようになっています。

ここ数年の問6の出題を見ると以下のようになっています。

2015年度 遺伝
2014年度 人体(消化)
2013年度 植物
2012年度 遺伝
2011年度 食物連鎖
2010年度 植物

昨年度までは生物で混合問題はありませんが、今年度から出てきてもおかしくありません。
考えることをめんどくさがらないで、現象を理解するようにしましょう。

また、2015,2014年度 問3(ウ)はデータから読み取る新傾向の問題となっています。
生物=暗記では解けないことが分かる問題となっているでしょう。

生物も国語のように問題文を的確に読み解く力を付けていくべきです。
(もちろん、生物の知識を覚えた上での話なので、誤解しないように。笑)

5. 神奈川県立高校入試「地学」の攻略法

地学は問4と問8にあたる部分になっています。
地学も生物に近く暗記分野と思われている方が多いんじゃないかと思いますが、
数少ない重要な計算がいくつかあります。

地震の速さの計算、飽和水蒸気量の計算、南中高度の計算…etc

そして最近の県立入試ではこれらの地学の計算を軽視していた人は点が取れない入試内容となってきています。
例として、2015年度 問8 (エ)や2014年度 問8 (ウ)のような問題を見てもらえば分かるんじゃないかなと思います。

それぞれ正答率は5.2%、5.3%とやはり低い数字となっていました。

まさに知識をうまく活用する問題ですよね??
ただ飽和水蒸気量の公式を覚えているだけでは解けないのです。

2014年度 問8 (ウ)では三平方の定理を活用する問題となっています。
理科で三平方??数学でしか使わないでしょ?なんていう頭の固い人は出来なかったでしょう。

このように理科で相似や三平方の定理などの数学の定理を使用することも全然ありうるのです。

教科の垣根を越えて学習するべきでしょうね。
それを考えると、いろんな上位高校の特色検査の問題は新傾向の理科の問題にものすごく良い教材となると思います。

地学にも基本知識や暗記だけで解ける問題ももちろんあるのですが、それだけでは解けない問題が増えてきているという県立入試の現状となっています。

ではここで問8のここ数年の出題を見てみると以下のようになっています。

2015年度 火山・気象 混合問題
2014年度 地震
2013年度 天体
2012年度 気象
2011年度 地層
2010年度 天体

今まではこのように、天体→火山・地震・地層のどれか→気象というローテーションだったので、予想がしやすかったのですが、昨年度、急に混合問題を出題してきました。
ローテーション的には次は天体の分野となるので、昨年の傾向と合わせると今年度は天体と何かしらの分野が混合して出てくるのではないかと思われます。

6. まとめ

長くなりましたが、言いたいことを書くとこのような感じです。
全然まとまってないような…笑
なんか伝わってない部分もあるような気もしますが、つまり神奈川県立高校入試の理科は付け焼刃で取れるような教科ではなくなっています。

基本知識を直接問う問題だけでなく、知識や与えられた情報を活用する問題、得られ
た結果を分析して解釈する問題の増加で2015年度の理科平均点は37.4点、2014年度の理科平均点は38.6点と他の教科に比べて非常に低い結果となりました。

しかし、どの問題もよくよく考えればできる問題しかありません。

むしろなぜ解けないのか、思考力が圧倒的に不足しているとしか思えません。
知識を思考に上手く結びつける練習が全く足りていないのです。

そこで教える先生側も問題が合っていた、間違っていたにかかわらず、その問題に関していろんな質問をしてみるといいでしょう。なんでこうなるの?どうしてその現象が起こるの?とかですね。

理科はなぜ?という疑問から生まれた教科なので本来はそういう風に教えるべきであり、
そちらの方が理科に興味を持ってもらえるのではないかと思います。

あと、入試まで90日ほどですが、がんばっていきましょう!

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