塾講師としていろいろな生徒を見てきて、数学が苦手な子を多く見てきました。
そんな子たちに共通するいくつかの数学が苦手な子の特徴を書いていきたいと思います。
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1. 比・割合ができない
まずはこれ!
おそらく数学が苦手な人は小学生の算数の頃から嫌いです。
比・割合という小学生で習うような概念が中学・高校生になっても分かっていません。
700円の20%引きは?と言われて560円!と計算できない人めちゃくちゃ多いんですよ?笑
馬鹿にするわけではありませんが、普通にヤバくないですか?
割合分かっていないと、日常の買い物とか生活レベルで苦労すると思うんですけどね~。
これに関しては小学校教育の弊害もあって、くらべる量、くらべられる量などのわけわからん公式でやっているから、「割合嫌い」が増えるんだよなぁ…
僕が小学生の頃はこれで習って意味わからんかったから、自分の中で分かりやすい理解の仕方で覚えましたね。
2. 訳の分からない自分独自のルールを持っている

生徒
先生、答えが分数になっちゃうんですけど…
このように、答えで出てくるxは絶対きれいな数字で出てくる!など、わけの分からない自分だけのルールを持っている人は、総じて数学が苦手です。
例えば、連立方程式で出てくるxは分数にならないとか、最後の答えがルートが出てくるけど大丈夫なんですか?とか。
いやいや、全然汚い数字になることだってあるだろそりゃ!
って思います。
3. 計算が遅い
当たり前すぎますが、計算が遅い人も数学が苦手です。
計算が遅いということは、数字を見るのも処理するのも苦手なので、自動的に数学が嫌いになります。
さらに計算が遅い人は計算するたびに時間がかかってしまい、だんだんその計算を何のためにやっているのか忘れてしまって、
あれ?この計算なんのためにやってたんだっけ?
となりがちです。
数学を得意にするには計算をまず速く、正確にできるようにする。
それが苦手を克服する一番の近道となるでしょう。
計算力の付け方についての記事も書いているのでよかったらどうぞ。
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4. 問題を読んでもイメージができていない
これは数学以外の教科についても当てはまることですが、
数学が苦手な人は問題を読んでも、そのイメージが全くできていないことが多いです。
実際に、僕が授業で問題文に書いてあることについて質問しても「分かりません」となる人がいました。
文章題によくありがちですが、字面だけ追ってしまってその問題が何をしているのか理解していないんです。
まあつまり日本語が理解できていないということです。
こういう人は問題を解く以前の問題で、問題を解く前にそもそも文章を理解できているか自分で確認しましょう。
それすらわからないという人は、塾の先生や学校の先生に逆に問題文の内容について質問してもらって自分が本当にその問題文を理解しているのか聞いてみるようにしましょう。
5. 公式の形がちょっとでも変わると対応できない
数学の参考書で出てくる公式は1パターンでの解説がほとんどです。
例えば、三平方の定理。
数学が苦手な人は直角三角形の形が回転したりして少しでも変わってしまうと、a, b, cのどの部分にどの数字を代入すればいいのか分からなくなります。
数学が得意な人には信じがたい話ですが、公式 = 暗記ととらえてしまっている数学嫌いにとってはしょっちゅう起こることなのです。
得意な人は公式を暗記ではなく、理解しています。
三平方の定理で言うと、cには一番長い辺(斜辺)が入るなどの公式以外の情報がインプットされています。
問題を解くためにはこのような公式を使うための公式以外の情報が不可欠です。
すべての数学の公式にこの公式以外の情報が存在します。
で、この公式以外の情報を覚えるためには公式を見たり、問題を解いてみないと身に付きません。
公式さえ覚えてれば解けるなんて、そんなわけないでしょ笑
6. まとめ
数学が苦手なみなさんは当てはまっていたでしょうか?
僕は数学が苦手な人をたくさん教えてきましたが、このように数学が苦手な人は苦手になるべくしてなっています。
そして、この根本を直そうとしないで点を取るテクニックを無駄に覚えてその場しのぎの勉強を繰り返し、結局数学が苦手なまま卒業する人が非常に多いです。
得意になりたいならこれら5つの特徴を直すしかないと思います。
めんどくさいのはわかりますが、根本から対策をしないと苦手な人は苦手なままです。
がんばりましょう!